2014.06.14 大山(伯耆富士・出雲富士) 登山
中国地方、鳥取県にある大山にいく。
古くからに信仰の山で、その美しい容姿から伯耆富士(ほうきふじ)や出雲富士とも言われる大山(だいせん)。
でもその美しさとは逆に、もろい地層でどんどん山肌が崩れて姿を変え続けている諸行無常の儚さを感じさせる山を、島根県在住の第二の父ともいえるおじさん(60歳ちょっと)と登ります。
8:30 駐車場は何箇所かあり、今は無料とのことでした。観光バスなども停まり大賑わい。ここで登山届を提出して入山します。
大山登山では最もポピュラーなコースの夏山登山口から登っていきます。
九合目の木道まではずっと階段です(笑)
団体さんや部活っぽい学生などが多く、大賑わいでした。途中で渋滞も発生しました。
崩れ続ける岩肌を守る活動の為に、山頂まで石を担ぎあげる運動があるとのことなので、僕も石をザックに入れて登りました。
左右を石垣になった階段を登っていきます。
このあたりは昔は大山寺の建物があったところなんだろうなぁ。
阿弥陀堂で安全登山をお願いして登り出します。この阿弥陀堂ができたのは源平時代1100年代みたいです。歴史がすごい!
このような表札が山頂までありますので目印になります。
道迷いの心配はない安心して登れる山だと思います。
初心者や小学生くらいの家族連れも多数登っていました。 登れるとは思いますが、標高差900mちょっとありますので、楽チンな山ではないと思います。
これがなんて植物か、名前を聞いたけど忘れてしまいました。
※追記:この植物は「ギンリョウソウ(銀竜草)」でした。サイトをみた方から教えて頂きました。ありがとうございます!
崩れやすい地質なので、ひたすら階段です。
塔ノ岳(丹沢)の大倉バス停からのルートに似ています。大倉ルートの方がすこしつらい(ルートが長い&標高差がある)気がしました。
森に光が刺してきれいです。
下の方はブナの森です。とっても美しい緑でした。
梅雨の合間の晴れた日だったので、虫が半端なくて、1回喉の奥に虫を吸い込んでむせて苦しみました。
防中の網を帽子につけている方がいましたが、それがすごく羨ましかったです(笑)
6月14日で花が咲いていましたが、7月になるともっと咲くとのことでした。
6合目の避難小屋に到着。残念ながらガスってて眺望はほぼなしでした。
このルートで売店があるのは山頂のみです。ここは避難小屋だけです。
風でガスが流れて、少し晴れたりガスったりの繰り返し。すこしガスが消えると上の方が見えます。
大山山頂から三鈷峰(さんこほう)へと続く稜線はガスの中。うっすらと三鈷峰の頭が見えます。
道中には少しですが花が咲きだしていました。
木道ゾーンに来ると登りが緩やかになるので、もう楽です。
植生保護のため、9合目付近から山頂まではずっと木道です。
大山頂上避難小屋が見えたらゴールです。
中央奥に山頂の人のシルエットが見えます。
下からもってきた石はここにリリースします。
大山頂上避難小屋の中の様子。大繁盛です。売店で水分やバッチが買えます。
この日の山頂の気温は11℃でした。風が吹くと肌寒いので、雨具兼暴風のウェアがあるといいと思います。
山頂につく直前でもガスったり晴れたりの繰り返しでした。
駐車場から2時間半で大山の実質山頂の弥山に到着です。
百名山34座目です。久しぶりに新しい百名山に登った気がします。
少しずつ晴れ間が増えてきました。
本当の山頂の剣ヶ峰へは、崩れてもろいので通行禁止です。
地図には山頂の剣ヶ峰への縦走不可、通行不能と書いてるのですが、現地の方は反対側(ユートピア避難小屋)からは通行禁止じゃないので登れるとおっしゃっていました。
冬季だったら登れるって説もあり、本当はどうなのか僕には分からずでした。
最高峰の剣ヶ峰に興味がある方は、麓の大山情報館などで聞いてみることをお勧めいたします。
お昼ご飯を食べて下山するころには天候もだいぶ回復してきました。
登りは分かりませんでしたが、崩れている様が良く分かります。
一緒にのぼったおじさん(60歳くらい)が中学生のころは、普通に縦走もできていたと言っていましたが、今では崩れて通行不能とのこと。
どんどん崩れて形を変えて行く山、まさに諸行無常ですね。
人が登ってくるのが見えます。
下が良く見えます。左の開けているところが駐車場などの、右のポツっと開けているところが、これから降りて行く大神山神社です。
この道中にも花が咲いています。
森の中を進むと、山頂からのんびり2時間ほどで、大神山神社に到着です。
出雲大社と同じ、板を張り合わせたような感じの屋根です。歴史を感じます。
大神山神社までは参道でのんびり観光客の方も来ることができます。
ここだけでも来る価値ありなです!
大神山神社までの参道も歴史があって素敵でした。
せっかくのなので大山寺にも行きました。
拝観料300円がかかります。なかはシンプルな感じでした。
湿った風が大山にぶつかって、風下の左に雲ができています。かっこいい!
下に降りてきてのんびりとソフトクリームを食べました。
こんなところにモンベルが!
伯耆富士といわれる、富士山似のフォルム。
今回初めての大山遠征でしたが、歴史と荒々しさと優雅さがあって、とても楽しい山行でした。
高さだけで考えると北アルプスなどには全然かないませんが、古い歴史や崩れゆく儚さなどは、他にはない魅力だと感じました。
難易度的には初心者でも頑張れば行けるレベルだと思います。
夏山登山口のルートは危険個所や道迷いのポイントもありませんでした。
また何年後かに秋か冬に来てみたいな、とおもう山でした。