2013.07.23 富士山 登山(吉田ルート)
取引先の方々と、世界遺産認定に沸く富士山にゆく。高校の部活で8合目?まで登って以来です。
混んでる登山は嫌いだから、一人だったらきっと来なかっただろうな。
登山ほぼ未経験の人を複数含む男女5人パーティーで行きます。
御殿場ルートからの登山の様子はコチラをご覧ください
山小屋で一泊したかったのですが、みなさんの仕事の都合上、日没前に山小屋への到達が不可能なので、前日に富士吉田に入り、近くの宿で一泊。
早朝宿を出て、まだ太陽が登る前の富士山を吉田ルートより登ります。
天候さえよければ、5合目か6合目あたりでご来光が見えるかな。
今回は登山未経験の人もいるので、山頂まで行けないかもしれないけど、行けるところまで無理せずに行きます。
この日はスバルラインで5合目の駐車場まで行けましたが、マイカー規制は下記より確認して下さい。
富士スバルラインHP
※寝ないで徹夜で登る弾丸登山は危険なので絶対に止めてください。
富士吉田の富士急ハイランドのすぐ近くからでも、富士山を見るとヘッドランプの明かりがはっきりと分かります。
ピークの時は一本の筋になるんだろうな。
4:00 スバルラインより富士山に到着。しかし5合目が満車の為、5合目より1.5km手前に駐車。月がきれいです。
4:33 やっと5合目に到着。さすがに人は少ないです。トイレなどを済ませ、4:40入山!
平日の為、思っていたより人がいません。 ご来光に合わせたスケジュールを組む人が多いので、それをずらすと比較的空いていると思われます。
日の出だよー。山岳信仰の概念的に山頂で見る日の出をご来光って言うと思ったので、ただの日の出w でもキレイ!
わたくし。今日は人数も多いので、ザックに予備の服や水分・食料などがパンパン。
トレーニングになると思っていましたが、この大荷物(12kg強)のおかげで、追々つらくなります。。。
6合目より山頂を望むも、山頂はガスっていてよくわかりません。
光がさしてます。
下に山中湖が見えます。
ひたすら整備された道が続きます。山小屋の数も半端ないです。
山小屋では食料、水分、酸素、カッパまでなんでも売ってます。
わたくし。7合目あたりです。
小学生くらいの子供もけっこう登っていました。
3歳位の子供を背負って登っているスーパーお父さんもいました。
傾斜はありますが、整備されているので、何の問題もなく登れます。
下を見るとジグザグ道がよくわかります。
かなり雲がわいてきます。夕方から大気が不安定だという予報だったので、それまでには下山したいです。
8:50 8合目。5合目の駐車場から4時間10分。
ここで標高3250m。人によっては標高が高いので頭痛が出始めます。
酸素缶を交代で吸いますが、いまいち効果がわかりません。
意識して腹式呼吸や深呼吸を繰り返しながら登ると、症状を緩和できます。
ちなみに山小屋の酸素缶は1500円だったので、下で買っていくことをお薦めします。
景色が変わらないので、高度があがっていても、よくわかりません。
ツアーの集団も多いです。この方々は北九州からのツアーとのこと。
雲がもくもく。こわい。。。
9:40 本八合目。駐車場から5時間です。さすがに疲れがかなり出てきます。
このあたりからガスって来ます。
なかなかの混雑。
声をかけて、早い人には道を譲り、遅い人は抜かせてもらいます。
他の人の杖を写真に撮らせて頂きました。
山小屋ごとで焼印を押してくれるので(200円)、それを全部あつめていくとこうなります。
お見事!
10:32 9合目(3600m)まで来ました。
完全にガスの中です。山頂での眺望は難しそうです。
あと標高差100mちょっとですが、そうとう疲れているので小まめに休憩しながら登ります。
すでに6時間近く登り続けています。
11:15 山頂の鳥居が見えました。
11:17 やっと山頂に着きました!
5合目の駐車場から吉田ルートで6時間40分!!そうとう疲れました。
地図のコースタイムが5時間55分なので、けっこう遅かったことになります。無念。
山頂付近は気温一桁なので、風が吹くとかなり寒いです。
ウィンドブレーカーはもちろん、フリースやライトダウンはあった方が良いです。ちなみに私は寒さを感じたら都度重ね着していって、山頂では上は4枚着てました。
予定より遅れているので、剣が峰3776mに行くか悩みます。
しかしもう二度と来ないと思うので、少し下山が遅くなって天候が崩れるリスクをとってでも剣が峰にいくことにします。
12:00 軽い昼食をとって、お鉢めぐりスタート。
12:20 郵便局。富士宮ルートからくるとここに上がってきます。
浅間大社で安全に下山できることをお願いします。
山頂にまさかのショベルカー。。。。
富士山は人の手が高尾山レベルに入りすぎているので、自然遺産になれるはずがないと実感させられました。
12:35 剣が峰が見えました。思っていたより急登。。。
クッタクタの体にはこの登りが物凄くつらい。
荷物の重さもあって、完全にヘタっています。10分ほどかけてやっと登ります。
己の力不足を痛感させられます。
12:50剣が峰3776mくるーーー!
百名山30座目です。ガスっていて眺望は0です。
駐車場から8時間10分!!!よく歩きました。これを徹夜で寝ないで登るなんて、危険すぎますね。弾丸登山は絶対にダメです。
できれば8合目あたりに泊まれば最高ですね。ピストンは疲れます。
13:00 ぐるっと登ってきた吉田ルートの下山道のほうの山小屋へ。
13:30 山小屋で昼食を取ろうと思ったら、ゴロゴローーっと雷鳴が!!
山小屋の人たちも一斉に「やばいやばい」と片づけ始めます。下山する人は早く下山して下さい!っと言っています。
さすがに富士山の山頂なので焦る焦る。昼食を断念し、1mでも下を目指してあわてて下山を開始します。
13:45 雷の恐怖中を下山開始!
下山道もとても整備されているので、ドンドン降りれます。しかし登山事故の多くは下山中なので注意して下さい。
下山していると雲の切れ間から、天高く伸びる積乱雲が見えます!こっちが風下なので迫ってきます。超怖い!
案の定、その後雨が降り出します。最初は小雨でしたが、どんどん雨脚が強くなってきます。
雨具を持たない外国人旅行者がいたので、「wear OK?」っとジェスチャー付きで話しかけると、
向こうは「i'm fain.」って言うので、まぁいいかと思い、先を急ぐことにします。
そうしているうちにも、雨がどんどん強くなってきます。
するとまた私服の外人(20歳前後の男性:インド方面の方かな)が!すでにびしょ濡れなので、こりゃだめだと思い、予備の雨具を取り出し「着て着て!」と手渡す。
外国人は装備がない人が半分くらいだった。危ないなぁ。
なかなかの雨が降り、時おり雷鳴が聞こえる中、ジグザグの下山道をもくもくと降ります。
15:45 下山開始から2時間。6合目まで戻ってきたら雨雲を抜けました。下山は本当に早いです。
薄日もさしてきて、虹がでました!みんなのテンションが-5億から一気にプラスに!
ザックからカメラを取り出していると、さっきの外人の青年が追いついてきて、「Thank you」と雨具を返してくれました。
右奥に5合目の駐車場の建物が見えます。
16:30下山! 下山は3時間弱でした。しかしそこから車までさらに30分歩いたのですが。。。
総括として、富士山はもう二度と登らないと思います(笑)
北アルプスや南アルプスの山とは、完全に別物でした。人の手が入りすぎているし、景色も単一な気がします。
私の大好きで憧れているアルプスの山々の方が断然いいと、個人的には思いました。
ここで沢を渡って、このあたりが森林限界で、ここで稜線に出て、ここが唯一の水場で…。って、そーゆーのが楽しいのになぁ。
初めての登山で富士山に登って、「登山ってこんな感じなんだ」って思って山に登らなくなってしまったら、すごく残念です。
8合目あたりで1泊する日程なら初心者の方でも無理なく山頂まで行けると思います。
雨具は必須ですが、トレッキングポールはあるとだいぶ違いますので、初心者の方は持っていくことをお薦めします。