北極圏・北欧トレッキングの旅
God dag!登攀長Iです。
みなさん『クングスレーデン』ってご存知ですか?
スウェーデンにはクングスレーデン(王様の散歩道)という全長約450kmのトレッキングルートがあります。
今回は夏休みを利用して、このクングスレーデンの最もメジャーな区間(ニッカルオクタ〜アビスコ)約110kmを4日間で歩いてきました!
また今回はただ歩く訳ではなく、毎年この地で開催されている『フェールラーベンクラシック』というトレッキングの大会に参加してきました!
まずは、なぜスウェーデンなのか?なぜフェールラーベン クラシックへ?について簡単に説明します!
今回訪れたのは赤い丸の部分。北緯66度33分以北の北極圏に位置し、ラップランドといわれる地域です。
〜なぜスウェーデンなのか〜
理由は単純、北欧ブランドが好きだから(笑)サイトを見ていてお気付きの方もいるかもしれませんが、私が身に付けているウェアの99.9%はホグロフスです。スウェーデンには他にもアウトドアブランドが意外と多くて、ピークパフォーマンス・フーディニ・フェールラーベンなどなど。ギア類も結構多いです。これだけ多いという事はアウトドアが根付いている訳であって、そこにはどんな自然が広がっているのか、興味を持つようになりました。
インターネットや本で調べていくと、
・スウェーデン北部のラップランド地方にスウェーデンで最も有名な『王様の散歩道』というオシャレな名前のトレイルがあること
・ロングトレイルであり、高低差の少ない谷間をひたすら歩くこと
・アビスコ〜ニッカルオクタ間はハイカーが多く小屋も点在していること
・基本的に自由にどこにでもテントが張れること
・そこら中に沢や川が流れていて飲料可能、水場の心配がないこと
・8月には『フェールラーベンクラシック』というレースが開催されていること
などなど、少ないながらも情報収集することができました 。
ピークハントはないけれど日本では絶対に体験できない自然が待っていると感じ、人生初の海外トレッキングの地としてこのスウェーデン・クングスレーデンを選びました。
どこまでも続く、緑と水の大地
〜フェールラーベンクラシック参加まで〜
当初は航空券とホテルだけ予約をして個人旅行で行こうと計画をしました。が、トレッキングの拠点となる街キルナからアビスコやニッカルオクタへの移動が上手くできるか …というところで行き詰まりました。バスや電車が通っているのはわかりましたが、空港からの移動や乗り換え時間がどうなるのか・・・休みの日数に余裕があれば1日2日停滞日があっても問題ありませんがそういう訳にもいかないので・・・うーーーん。
と思って更に調べていると、北欧専門の旅行会社フィンツアーさんが毎年『フェールラーベンクラシック』に参加するツアーを企画しているというのを発見!
ツアーといってもガイドツアーではないので、トレッキングスタートからゴールまでは完全自由行動。多少値は張りますが移動の問題や煩わしい手続きは不要、しかも世界中からハイカーが集まる大会に参加できる!ということで今回はツアーで行くことに決めました!
ハイキングパスと地図。Tシャツはゴール後に購入したもの。
そんなフェールラーベンが2005年から始めた大会がこの『フェールラーベンクラシック』です。ニッカルオクタ〜アビスコまでの110kmを途中6箇所設けられたチェックポイントを通過しながら歩きます。参加者は約2000人!
特別なルールとしては、宿泊はテント泊のみ、ボートの利用は禁止ぐらいです。あとは基本的なマナーを守ればOK。
サポートが手厚いので、それだけでも参加するメリットは あると思います。例えば、キルナ空港からスタート地点・ゴール地点からキルナ空港までのバスが用意されていたり、不要な荷物はゴール地点まで運んでくれたり、スタート前と2箇所のチェックポイントでガスカートリッジとフリーズドライの支給があったり、いざという時の救援態勢が整っていたりです。もちろんタダでという訳ではなく、エントリー料としてSEK2150(約3万円)かかります。
デメリットとしては、スタート時間が決められているので 着いてすぐにスタートできないこと、人が多いこと(トレッキング前後の宿泊地や休憩ポイント)ぐらい。
さて、前置きが長くなりましたが(笑)、いよいよ旅のレポート開始です!
まずスウェーデン・ストックホルムへ向かいますが、直行便はないので乗り継ぎが必要です。今回はフィンエアーでヘルシンキ経由。
この日はストックホルム・アーランダ空港内のホテルに宿泊。翌朝、トレッキングの拠点キルナの空港へ飛び立ちました。キルナ空港は赤くて可愛らしい感じ。
空港からは大会側が用意したバスでキルナの街へ向かいフ ェールラーベンクラシックの受付をします。学校の体育館みたいなところが会場になっており、受付を済ませ地図やハイキングパス、ガス・食料・ゴミ袋などの支給品を受け取ります。
我々日本チームは翌日(6日)の13時スタートなので、この日は会場近くのホテルに宿泊。午後時間があったのでキルナのスーパーやスポーツ用品店へ行ったり、ちょこっと観光したりして翌日に備えます。
翌朝、先ほどの会場で不要な荷物を預け、大会側が用意したバスでスタート地点のニッカルオクタへ行きます。着いたら・・・雨が・・・。
13時、いよいよスタートです!約300人が同時に出発します!
この日の目標は最初のチェックポイント・ケブネカイセまで。19kmあるので着くのは19時ぐらいの予定。余裕があればもう少し進みたいな、といったところです。
序盤は木々に囲まれたトレイルを進みます。しばらくは行列の中ですが、1時間も歩けばそれぞれのペースになり、人もまばらに。
スタートから1時間半、最初の休憩ポイントの湖畔に到着 。このボートに乗って湖の対岸まで行けるようです。もちろんルール上禁止なので乗ることは出来ません。
ここでは現地の人がトナカイ肉のハンバーガーを販売していました。1つ約1500円と少しお高いですがせっかくなので食べることに!トナカイ肉は意外とクセがなくてうまうまでした!
スタート時降っていた雨は止み、晴れ間が出てきました! 空が広ーーーい!
スタートから6時間弱。だんだんと山が迫ってきました。 右側中央にポコッとした場所があり、この辺りにチェックポイントのケブネカイセ小屋が見えます。
見えると言っても、もう少し!ではなく、まだあんなに!です(笑)
19時12分、ほぼ予定通りにケブネカイセのチェックポイントに到着!ひとまずエネルギー補給のため支給されたフリーズドライのご飯を食べます。
ちなみにスタート地点のニッカルオクタからケブネカイセまではヘリで来れます(笑)ここからスウェーデン最高峰ケブネカイセ山に登ることもできます。楽しみ方は色々!
本当に良いのかな、と思いつつちょっと斜めだけどふかふかなベリー畑の上にテントを設営。ロケーション抜群…贅沢過ぎる…最高!!!そんなテンションでした(笑)
当然近くにトイレはなく・・・まぁそういうことです。もちろん水場の近くは避けるとかペーパーは燃やすとか気をつけることはありますが。
白夜はもう終わっていますが23時頃でもまだ明るいので 、一日中歩くことが出来ます。日本では考えられない!本当に自由です。
テントの周りはこんな感じで沢山のベリーがありました。 いくつか食べてみましたが、美味しい!というのはあまりなかったような。。。ジャムとか作りたいなーなんて思いました。
普段日本でテント泊をする時はなかなか寝付けないのですが、そんな心配をよそに20km以上歩いた身体は一瞬で 深い眠りへと落ちていきました。
1日目ニッカルオクタ〜ケブネカイセの少し先
距離約21km 行動時間8時間
2日目
雨音で目が覚めます。今日も雨かぁ…。
簡単に朝食を済ませしばらくテント内で待機。今日は30kmぐらい歩く予定なので、あまりのんびりもしていられません。と、雨音がだんだんと聞こえなくなってきたので撤収開始!濡れたテントの撤収は去年の黒戸尾根や今年の白山で経験済みなので慣れたもんです(笑)
6時半、またすぐにでも雨が降りだしそうな天気の中スタートです!
ちなみにザックに付けているオレンジ色の目印は参加者全員に配られるもの。これが道標になり、いざという時の助けにもなります。
昨日は見えていた山々は雲の中…。間近に、山に囲まれた谷を歩く最高のトレイルなのになぁ・・・とヘコみながら前へ進みます。雨も降ったり止んだり。たまたまかもしれませんが、こっちの雨は長く降り続くことはなく20分ごとに降ったり止んだりを繰り返す感じでした。
この花が一番多く咲いていた気がします。トレイル上の至る所に!他にも結構色々な花が咲いていました。
赤いバツマークは、スノーモービルのコースを示す印です。冬には冬の楽しみ方があるんですね!めっちゃ寒そうですがやってみたいなぁ。
どんよりした天気、俯きながら歩きつつふと顔を上げると ・・・ん?トナカイきたーーー!!!
丘の上に5頭ぐらいの群れが突然現れました!角が勇ましい!ここまで景色は残念でしたが、これでプラマイゼロです(笑)
ちなみにここにいるトナカイは全て野生、ではありません。ラップランドに住むサーミ人が飼っているようです。
10時52分、シンギ到着です。スタート地点ニッカルオクタからここまでで34km。
このポイントでは食事のサービスがありました!トナカイ肉とポテトにベリージャムをかけたサンドです。ちょうどお腹が空いていたので、さっきトナカイを見て感動したことなど頭になく、ペロッといただきました(笑)
シンギから先、いよいよクングスレーデン=王様の散歩道へ入っていきます。相変わらず雨が降ったり止んだりの天気ですが、次のチェックポイント・12.5km先のセルカを目指して進みます。
山肌に雪が残っている場所も結構多いです。左側のほんのり青い部分は氷河???
15時39分、セルカに到着。
このポイントではガスカートリッジとフリーズドライの追加をすることが出来ます。受付会場ではなかったケバブ味があったので、早速食べることに!欧米人向けなので量は多いのですが、トナカイ肉のサンドを食べて以降まともに食事をしていなかったので、あっさり完食。日本から持ってきた食料がなかなか減らないぜ…。
まだ16時20分なので、先を目指します。この先、今回のルートで唯一の急登チャクチャ峠があります。19時頃まで歩いて峠の登りの手前まで行ければ良いな、なんて考えながら出発。
この頃になってようやく雲が少なくなり日が差すようになりました!
お父さんに手を引っ張られながら歩く少年。
今はただただ辛いだけかもしれないけど、きっと最高の思い出になるよ!と思いながら眺めてました。
ファミリーで来ている人も多かったです!
ルートは良く整備されていて木道の部分も多かったです。たまにめっちゃ動いたり水没してたりもしますが(笑)
峠に向かって徐々に登りになりますが、体で感じるほどではありません。
19時05分、予定通り峠の登り手前の水場があるポイントに到着したので、今日はここにテントを張ります!
天気は回復傾向?どうだこの景色!的な写真を撮ってみたり。ただ冷たい風が吹いていて結構寒かったです。これが嵐の前触れとも知らずに…
ビストロミッションその1
今回の旅でやりたかったことの一つ目はメスティン
でご飯を作ること。なぜかって、メスティン(トランギア)はMade in Swedenだからです!ただそれだけ(笑)ご飯炊くのは少し時間がかかるので定番のソースかけるだけパスタです。今回はたらこパスタ。
ちなみに、ガスバーナーのプリムスもスポークのライトマイファイヤー
もスウェーデンブランド。スウェーデンづくし!(笑)
2日目ケブネカイセの少し先〜チャクチャ峠の手前
距離約33km 行動時間13時間半
3日目
今日も雨音で目が覚めます。加えて風でテントが煽られてるー!(笑)可能であれば停滞日にしたいような天気ですが、3日目が一番距離を稼がないといけない日。雨風やめー!と願いつつ期待できなさそうなので意を決して撤収開始。
とりあえずテントが飛ばされないよう荷物を中に入れたまま、サッとフライシートを外すと同時にポールを抜いてトントントン!完了です。
そんなこんなで今までで一番悪天候の中、7時10分行動開始です。
最終日は余裕を持ってゴールしたいので、今日も30km以上歩くことになります。
水が本当に豊富なので、トレイル中こういった渡渉ポイントも多いです。
こちらのハイカーのスタイル。やっぱりストックを使ってる人が多かったです!
そうこうしていると、どんどんと雲が切れ始め青空が出てきました!!!今までで一番イイ天気!(笑)
あまりの展開に思わず自撮りです。
こういった吊橋も多数登場します。これがまた揺れる揺れる(笑)けどめっちゃ楽しい!です。
この紫の花も至る所に咲いていました。
13時26分、アレスヤウレのチェックポイントに到着。 ずーっと先まで湖が広がっています。
ここもガスカートリッジとフリーズドライが補給出来るポイント。良い時間なのでご飯にしようと思ったのですが、日本の3倍ぐらいの大きさの蚊が飛び回っていてとってもじゃないけど・・・ な状況。日本から持ってきた蚊取り線香ホルダーは2日目の序盤に落としてしまったので...(後から通った同じツアーの方が拾ってくれたのでゴール後に手元に戻ってき ました笑)、体にスプレーをし行動食だけ食べて次のポイントへ進むことに。
湖畔の道を進みます。そしてまた雨が降り出しました...。
次のチェックポイント・キエロンまでは18km。順調に歩いても6時間ぐらいなので、着くのは・・・20時!まだまだ先は長いです。
またまたサーッと雲が切れ青空が出てきました!本当にめまぐるしい天気です。景色は最高!なのですが、相変わらず蚊がブンブン飛び回っているので、堪らず養蜂場のおじさんに変身です(笑)
この辺りはスノーモービルコースと並行に進んでいきます。時刻は18時半ですがまだ歩いているハイカーも多くいます。
なだらかな下りが続いてきましたが、最後は一気に右下の川沿いまで下ります。正面、森の中にチェックポイントのキエロンが見えてきました。右に見えるのはアビスコヤウレの湖。飲水しか持っていなかったので下るしかなかったのですが、この丘の上にテントを張るのも良いなーと眺めつつ通過しました。
20時25分、なんとかキエロンのチェックポイントに到着。ヘトヘトだったので何も考えずチェックポイントの近くにテントを張りました。だいぶ足にきていますが、明日はゴールのアビスコまで17km歩くだけなので、無事にゴールは出来るかなと一安心。
ここではパンケーキとコーヒーのサービスがありました! これ本当に助かります。ずーっと行動食だけできたので一瞬で完食。その後ナポリタンを作ったのですがこれも一瞬で完食。日本の山だと標高が高いせいか、食欲が落ちたり疲れると少し気分が悪くなったりするのですが、今回は全 く問題ありませんでした。
そしてこの日もシュラフに潜った瞬間、深い眠りへと落ちていきました。
3日目チャクチャ峠の手前〜キエロン
距離約37km 行動時間13時間半
4日目
この日も雨音で目が覚めました・・・もう慣れっこです(笑)
雨はパラパラ降っていましたが、何も気にせず撤収をし8時10分、ゴールのアビスコに向けて出発です。
キエロンのすぐ先からはアビスコ国立公園になっており、ここからは日本と同じように決められた場所にしかテントは張れません。
アビスコヤウレの小屋。どことなく北八ヶ岳の雰囲気に似ていたり?湖の大きさは20倍ぐらいありますが。
だんだんと木々に囲まれたトレイルになっていきます。これもまた良い感じ。
アビスコ川の激流。多くのハイカーが休憩をしていました。ここまで来るとゴールはもう目と鼻の先です!
こっちの山で不思議だったのが、山のテッペンから滝が流れ落ちていること。平らな山だから上に雪が積もって水たまりができて落ちてくるのかな?右側にチラッとリフトのようなものが見えますが、冬はこれに乗って上でオーロラを見るらしい!
クングスレーデンのアビスコ側入り口(出口)の門に到着!
写真でよく見ていたのでちょっと感動。ゴール地点はすぐ先です!
いよいよ110kmの旅も終わります。
13時24分、キエロンから最後の17kmを歩き終えゴールしました!!!既にゴールしたハイカーが拍手で迎えてくれます。その様子はぜひ動画をご覧ください!
チェックポイントでタイムを計測し記念の金メダルとワッペンを貰います。タイムは72時間24分40秒。ゴールの余韻に浸っていました(笑)
兎にも角にも、無事にゴール出来て、天気はいまいちだったけれども、念願のラップランドの地を歩くことが出来たので、心は物凄く満たされていました。
ちなみに、ゴール地点でもザックの重さを量れたのですが 、なんと17kg!スタート時より重い(笑)濡れたテントは凶器です・・・。
4日目キエロン〜アビスコ
距離約17km 行動時間5時間半
夜、ゴール地点に作られたTREKKERS INNにてパーティーが開かれていました!楽しそー!ほろ酔い気分で覗きにいったので思わず混ざりたくなりましたが、さすがに一人だったので...(笑)この日はすぐ近くのホテルに宿泊。
翌日、アビスコからキルナ空港まで大会側が用意したバスで行きます。
この日は良い天気(笑)帰りの飛行機にて、1日目に泊まったケブネカイセ付近の山々を見渡すことが出来ました。
また来るよ、ラップランド!!!
〜現地で感じたこと〜
まず感じたのは自然へのアプローチが日本とは違うな、といこと。もちろん地形もスケールも異なるので単純には比 較できませんが、ルート上高低差は少ないし危険な箇所もほとんどない(登る際は別)。だから誰でも親しみやすい 環境だなぁと。そんな空間が果てしなく広がっていて、あとは自己責任のもと自分で考え自由にやることが出来る。 本当に魅力的でした。またスウェーデンも夏は5週間ぐらいの長期休暇があるようで、子供の頃から家族と一緒に1週間近くかけて自然と触れ合うことができるなんて、素直に羨ましいなと思いました。
ハイカーの多くは当然欧米人ですが、アジア人もそれなりに見かけました。割合としては、韓国:中国:日本が5:4:1ぐらい。隣国ではフェールラーベンが大人気らしく、メーカー側も力を入れているそうな。韓国人は若い人グループが多く、中国人は殆どがファミリー。日本人は他にもいたのかもしれませんが、今回のツアー参加者以外は見かけませんでした。日本の若い人も、もっともっと来れば良いのに…と思ってしまいました。
〜クングスレーデンについて〜
今回私が歩いた区間については、トレイルは良く整備されており小屋も多いので安心して歩くことが出来ると思います。小屋の利用については詳しく調べていないのですが・・・、食事は自炊だったと思います。中にキッチンがあるみたい。前もって料金を支払うシステムだったような…。曖昧なので利用する際はよく調べてみてください。STFという所が管理しています。
ツアーの日程上4日間で歩きましたが、普段からテント装備で登山している人でないとかなりキツイと思います。5〜7日間ぐらいで歩くのが良いです。1日平均20kmほど。その方がここでテント張りたいな!ってとこで休めるのでオススメです。
8月上旬であれば、シュラフはスリーシーズン用で大丈夫です。が、天気が悪くなると結構冷えるので防寒着は必須。(今回は8°Cぐらい+風で外にいると体感温度は5°C以下なんて日もありました)
標高は高くないですが、日本の夏山(3000m級)に行く装備で問題ないと思います。
そして、蚊対策は重要です。日本の蚊取り線香もちゃんと効きます。私はいつものタイツ&ハーフパンツスタイルで行きましたが、タイツの上からバンバン刺してくるので、 普通のパンツスタイルの方が良いです。
靴については、渡渉やドロでグチャグチャな道も多いのでハイカットの方が安心。それでも3日目あたりから靴の中が知らず知らずのうちに濡れていてとても気持ち悪かった …。替えの靴下は絶対にあった方が良いです。
〜フェールラーベンクラシックについて〜
本当にサポートが充実しているので、初めての海外トレッキングでも大会に参加することで安心して歩くことが出来ました。英会話が出来れば色んな国の人とも交流が持てます。年齢・国籍関係なく自然を楽しめる大会って、凄いなと思いました。
もし個人で参加するなら、秋(9〜10月ごろ?)には申 し込まないといけないので要チェックです。すぐに埋まっちゃうらしい。
おそらく来年もフィンツアーさんがツアーを企画すると思うので、興味のある方は問い合わせてみてください。(参考までに)
1年前の自分は、海外トレッキングに行こう!なんて1mmも思っていませんでした。でもビストロきっちょむ登山隊と出会って、隊長含めメンバーの数名が結構頻繁に海外の山に行っているのを見て「あれ、意外とハードル低いかも」と良い意味で勘違いをしました(笑)
たぶんどこかで興味は持っていたのでしょうが、休みが・・・お金が・・・、と何かと理由をつけて諦めていたのかもしれません。確かに休みやお金のハードルはありますが 、これは何とかすれば何とかなります(笑)何より1番高いハードルは『気持ち』なんじゃないかなと。実際、とにかく行くんだ!と気持ちを決めてから、事はどんどん進んでいきました。そして最高の山旅を経験することが出来ました。
ぜひそのハードルを越えて、海外の自然を肌で感じてみませんか?!
今回も楽曲を使ったので広告が入りますがご了承下さい。