今年のメインディッシュである「ジャンダルム」に初めて登ってきました!!
「北アルプスの中でも屈指の難ルート」のジャンダルムに登りに行こう!ってなったのは2017年!
そこから何度も予定を組んだけど、お天気が悪く流れ続けてきましたが、ついに行くことができました!
新穂高ロープウェイでエントリーして初日は西穂山荘に泊。翌日にジャンダルムを経由して奥穂高岳へと抜ける行程で行ってきました。
ちょっと長いレポートですが、最後までお付き合い頂けたら嬉しいです!
上記はざっくりとしたルートです。詳細な地図は下記の地図のご購入をお願いいたします。
地図:山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳 上高地(
登山地図 | マップル)
今回は西穂山荘→穂高岳山荘→徳沢園と3泊。
ジャンを超えるのにそんなに重い荷物は嫌なので、最低限の装備で行きました。
中身→40Lのザック、靴 3シーズン、ヘルメット、帽子(ハット、キャップ、雨用)、レイン上、レイン下、薄いフリース、シェル(中厚、薄)、ロンT 2枚、Tシャツ 2枚、タンクトップ 1枚、長ズボン(薄手2枚)、短パン、靴下(2足)、グローブ(薄手、全面ラバー)、傘、インナーシーツ、三脚、カメラ2台(ミラーレス、チェキ)、iPad、マスク、日焼け止め、歯ブラシ
今回のメンバーはY氏と淡路島のお父さんの3人!
新穂高から入って上高地に降りるので、お父さんの車を沢渡に停めて、私の車で新穂まできました。帰りは沢渡からお父さん号で新穂まで戻ってきます。
新穂高ロープウェイのHP
新穂高ロープウェイの駐車場の場所をgoogle MAPで確認する
初日は新穂高ロープウェイに乗って西穂山荘までなので楽ちん!
駐車場代1日300円×4、ロープウェイ片道1600円、荷物代が300円でした。
ここでザックの重さを測ったら、カメラやiPadなどが原因か、思ったよりも重い14kgでした笑
新穂高ロープウェイの上の駅で必ず登山届けを書いてから入山してください。
レポートの先がめちゃくちゃ長いので、はい!一気にもう西穂山荘!笑
無雪期の西穂山荘は2016年に来て以来でした。
初日はもう行動終わり。
西穂山荘で夕飯+朝のお弁当で13500円でした。
写真はゴム手袋でヌーベーをしているY氏(笑)
山荘に着いたら、明日に向けてビールで英気を養います!
山荘の前で3人で1枚📸
西穂山荘の夕飯!
2日目!
朝の3時に起床して、3時40分に出発。
ここから西穂→ジャンダルム→奥穂高岳→穂高岳山荘と一気に行きます。
西穂以降は破線ルート!コースタイムは10時間なり!
「北アルプスの中でも屈指の難ルート」に、いざ!
直前の予報では「曇り/ちょい晴れ」の天気予報だったけど、実際は快晴で星がキレイでした笑。マジで予報が当たらん!
風もなくこの時期にしては暖かく、みんな最初から薄着でした。
この先はコースタイム10時間先の穂高岳山荘まで山小屋がないので、食料と水分のペース配分も大切。
スタートして1時間ちょいで西穂独標。
この辺りで空が焼けてきました!
んが、先は長いので朝焼けはほどほどにして先を急ぎます。
西穂独標より先は、私は久しぶり。Y氏はお初でした。
今回も必殺のやっすい全面ラバー手袋を装着して進みました!
今年で71歳の淡路島のお父さん!
この間は日帰りで黒戸尾根に登ってるし、めっちゃ元気(笑)
ピラミッドピーク!
Y氏の頭の上が西穂高岳。お父さんの左手の先がジャンダルム!(多分笑)
まだまだ先はながーーい!
西穂山荘→西穂高岳は通常コースなので危険な箇所はありません。
我々をドッシリと見守ってくれる笠ヶ岳。
ワッセワッセと来ると「主峰」の文字が!
西穂山荘から2時間半ほどで西穂高岳に到着!
無風で暖かい&汗をかいて水分を消費したくないので、私はもはや短パン&タンクトップ!
ジャンダルムを眺めながら一服するお父さん。
まだまだむちゃくちゃ遠いぜ笑
遠くに槍ヶ岳もくっきり。
ここから先は経験者向けの難ルート。
初心者の方がノリで行くのはダメですよ🙅。
さぁ、あの頂へ向けて、いざ出陣!!!!!
他のルートだったら、地図上に「長いクサリ」って書かれるような箇所が連続します。
滑らないように慎重に。
今年の8月はお天気にフラレまくったけど、この日は無風で最高のコンディション。
もう本当にうんざりするほどアップダウンを繰り返し、竜の背のような稜線を行きます。
なので、ピークごとにちょいちょい小休止。
最初から最後までこんなルートです。
浮石がマジで多かった。
西穂山頂から1時間40分ほどで間ノ岳に到着。
ジャンダルムが近づいてきた・・・っと言われれば近づいたような笑
こんな感じの「え、ここ行くのか!?」ってところが25箇所くらいありました笑
間ノ岳が尖っててかっこいいぜ!
そこそこ近づいてきた気がしますね。
逆走スラブ…違う笑、逆層スラブを上からパシャっと。
濡れてたらやばそうだけど、乾いてたら問題なし。
いやらしい感じの場所ばかり。
後ろは間ノ岳。あの稜線をずっとアップダウンしてきました。
Y氏はまだまだ余裕そう。お父さんはちょっと疲れ気味。
天狗の頭!
快晴で暑い!
すれ違って話した人たちも、みんな「曇りや雨の微妙な予報だったのに、良いお天気で本当に最高ですね!」って言ってた笑
西穂山荘でテントを張ってたメンズ2人が、我々のちょっと前を歩いていました。
右のポコに立ってます。
先行してくれるお礼に何枚か後ろから写真を撮りました笑
えらいの〜。って言いながら、絶景で休憩するお父さん。
険しい上下は続くよ、どこまでも。
登りはいいけど、下りが神経使いますね。
長ーい鎖も多数。
この日、我々と同じ西穂山荘→ジャン→奥穂、って歩いてたのは15人くらいいたと思います。
逆の奥穂から西穂に降りてくる人も、15人くらいいました。
ぐわって降らされたら、ぐわーって登らされます。
一生それの繰り返し。。。
「おっちゃん足が上がらなくなってきた!」って言ってたけど、側からみると、まだ大丈夫そう。
「お父さん、疲れたら休憩していいので、自分のペースで行きましょう!」
私の勝手な事前の妄想で、こんな足場の細い箇所がすごい多いのかと思っていたんだけど、実際はそこまで多くなかった笑
水平系より垂直の上下がめっちゃ多いです。バーティカルワールド!!
序盤よりペースは落ちたけど、まだまだ行けそう。さすがお父さん👏
先行するメンズ2人と、一生登りなルート。
もうずっとこんなだけど、ジャンダルムはまだまだ先。
ちょっとガスが出てきた! けど、それはそれでかっこいい!
右奥が西穂かな。あそこからずっっと稜線を来たんですよ!
「アチーから、ちょっとくらいガスっていいよ」って言いながら進んでました笑
天狗のコルを過ぎて、ジャンへの登りの途中で、いよいよ疲れてきたお父さん。
もう7時間も歩いてるんだもん、そりゃ疲れるよね。
スマホでストーリーをあげながら小休止。
急ぐことはないんで、ゆっくり行きましょう!
この登りを登ったらジャンだ!
わっせわっせと岩を登っていくと、
ジャンダルムが見えたーーーーーーーーー!
山頂にはさっきのメンズ2人👏 (この写真も後で2人に差し上げました笑)
3:40に出発して、この時11:05!
7時間25分歩いてきて、
ジャンダルムの天使をゲッッッッット〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
見てよ、この2人の嬉しそうな顔を!!
お父さん、やりましたね!!!!!!!!!!!!!!!!!!
三脚を置いて、3人でパシャっと📸
このあえてのピントが槍の写真もかなりお気に入り。
ガスったり晴れたりだったので、45分間もジャンダルムの山頂にいました笑。
さ、次はいよいよ、あの奥穂高岳へ。
ジャン⇄奥穂の間にある「馬の背」ってところが最難関らしいっす!
気合を入れ直したら最難関箇所へGO!
東からガスがモクモク。
こっちから見た方がジャンダルムっぽいジャンダルムだ!笑
ジャンダルムを背に登るお父さん。
ガスったジャンもカッコ良すぎる!!!
さ、いよいよ、馬の背まできました。
ここをギュイーーーんっと、右上のピークまで登ります。鎖などは一切ありません。
この動画をインスタにアップしましたので、これから行かれる方は参考にしてみてください。
上から見たらこんな感じ。
下りはわからないけど、登りは「ビビり倒すほどではない」って感じでした。
まぁでもY氏に言わせると「十分怖かったよ!!」ってことだったので笑、細心の注意でお願いします!!
無事に馬の背を抜けて嬉しそうなお父さん!
振り返ると、ガスの向こうにジャンダルム。
カッコ良すぎる!!!!!!惚れてまうやろーー!
13:25、西穂山荘を出てから約10時間!
奥穂の山頂ゲットーーーーーーーーーー!!!!
前回2017年に来た時は山頂だけガスっちゃったから、晴れの山頂がマジで嬉しかった!!!!
もはや疲れ果てたお父さんの余裕のないポーズ笑。お父さんお疲れ様でした!!!
奥穂を降りる頃にはジャンはガスの中。
明日の朝、またジャンに会いにこよう!
14:20 この日のゴール、穂高岳山荘にやってきました。
行動時間10時間40分!
長かった〜笑
山小屋で先行してくれたメンズ2人と健闘を讃えあって、5人で一緒に写真を撮りました。
素敵な出会いで嬉しかったな。
穂高岳山荘の宿泊費も13500円(夕飯+お弁当)
前回来た時は死ぬほど混んでて地獄で最悪だった記憶しかないんだけど、今回もそこそこ混んでて狭めで、穂高岳山荘のイメージはあまり改善されず笑
写真はパックをして余韻と潤いに浸るY氏(笑)
3日目!
「おっちゃんはええわ!」って言っていたお父さんを山小屋に残し、Y氏と2人で再び奥穂高岳の山頂へ。
この日も最高のお天気。
結論、もはや天気予報はあてにならず、行ってみるしかないっす。
昨日踏破したジャンダルム君。 むちゃくちゃ存在感あるわぁ。
2017年にY氏、ミア、ケンちゃん、登攀長で奥穂に登ったときに、初めて出会ったジャンダルム。
でもその時、ジャンダルムのことを知ってたの登攀長しかいなくて笑、登攀長が「ジャンダルムってすごいルートなんですよ。」って教えてくれた時に、残りの4人は「ふーん」って感じだった笑。時が経って成長したなぁ笑
ちょっとずつ色づいてきた。
これから西穂に抜ける人が数組、朝日を待たずにジャンダルムへと歩いて行っていました。
日の出直前!
このピンクでエッチな感じのジャンダルム、めっっっっちゃ好き!
ピンクの世界と槍ヶ岳。
いつもは槍君に夢中なんだけど、今日だけはジャンダルムがメイン。
5:24 朝日が登ってきました。
朝日に染まるジャンダルム。
遠くには焼岳、乗鞍岳、ぽこっと御嶽山まで。
ジャンダルムと影奥穂高岳!
本当にゴッツゴツの岩山。
2017年には見れなかった絶景を目に焼き付けました。
山頂に天使がちゃんといるの、わかりますか?
ジャンダルムの写真を撮ったら、奥穂の山頂でパシャっとな📸
あっという間に朝の光は終わりを告げて、
通常の光に。
でもこれはこれで良い!
朝の絶景に満足したら、お父さんも待ってるし下山。
2017年に最初のJourneyを作った時に、カードにした写真と同じ位置から。
今年のJourney7はもうすぐ完成です!10月下旬に販売開始予定です!
のんびり穂高岳山荘まで戻ってきました。
せっかくだからあっちの涸沢岳にも登ろう!
穂高岳山荘でお父さんと合流して、涸沢岳へ。
山頂からは昨日歩いてきた稜線が見えました。
あんなところを歩いてきたのか!
涸沢岳に満足したら、のんびりと涸沢へと下山。
涸沢ヒュッテで恒例の記念撮影!
この写真もめっちゃ好き!
(結局この日も良いお天気すぎて短パン!こんなことなら短パン2枚持って来ればよかった!笑)
この日は徳澤園にお泊まり。
ここで3日ぶりのお風呂に入れて、人間に戻りました笑
中は改修されたみたいで、こんな感じ。
相部屋(と言っても、こんな感じの半小部屋)で13500円。
なんと今回は全部の宿で13500円でした。
同じ値段だけど全然違くて興味深かった。
ちなみにY氏が「これは山小屋ランキング1位だ!最高すぎるーーー!」って言っていたので、「徳澤園を山小屋としたら、他がかわいそうすぎるからダメ!」って言っておきました笑
ここは山小屋じゃないです、山ホテルです笑
4日目
最終日はのんびり徳沢から明神を観光しつつ下山しました。
道中、たくさんの方に声をかけていただきました、みなさま、ありがとうございました&お疲れ様でした(最後の明神では愛想がエンプティーでスイマセンでした🙏)。
初めてのジャンダルムだったけど、私の印象としては、もうマジでやばい!!ってところが数個あるって感じじゃなくて、通常の山での危険箇所のレベル1つ上のが25箇所くらいある笑、って感じでした。
奥穂からジャンダルムまでのピストンなら少しは良いかもだけど、西穂から登るのはなかなか長い!
でももし誰かが「来週、今度は奥穂→ジャンダルム→西穂で登りませんか?」って言ってきたら、きっと「いいよ!行こう!」って言っちゃうだろうなぁ笑
「(岩場が得意な)隊長は案外余裕だったかもしれないけど、そう書くと勘違いする人がいるから、ちゃんと怖くて長くて危険なルートだった!って書いておいてね!」ってY氏に厳命されたので、その旨を記しておきます笑。
初心者の方がノリでいく場所ではありません!
ジャンダルムの動画をインスタにアップしたので、こちらも良ければご覧ください👇
【今回の主な登場装備】
靴:スポルティバ エクイリビウムLT GTX
上:
下:
モデル違いや、販売終了の場合あり。
撮影:カメラ SONY α7R IV レンズ:24mm-70mm
▶️歴代アイテム一覧
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