今年はこれまで槍ヶ岳、剱岳と北アルプスの主役級を登ってきました。
今年のテーマ「北アルプス」の最後はやっぱり「奥穂高岳しかないっしょ!」ってことで、2017年のメインとして主要メンバー勢揃いで、奥穂高岳に一泊二日で登ってきました。
上記はざっくりとしたルートです。詳細な地図は下記の地図のご購入をお願いいたします。
地図: 山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳 上高地
メンバーの仕事の都合でどうしても4:40の始発のバスには間に合わなかったのですが、5時前には沢渡大橋の駐車場に到着!
でもいつもの一番下の駐車場が満車で、沢渡バスターミナルの駐車場でやっと停めることができました。
駐車場代は一日600円。
沢渡バスターミナルの駐車場の場所をGoogle MAPで確認する
次のバスが5:50ってことなのでバスの往復券を買って乗り場に来るとこの大行列!すごー!
バスの窓口の男性も「今日はすごい混んでてバスが足りないんです」とおっしゃっていました。。。まじか。。
バスの時刻表はこちら
バス代は往復2050円何ですが、5人だと団体割りでちょっとお安くなりました。
ギリギリ補助席でバスに乗れて6時過ぎに上高地バスターミナルに到着。この時の気温は12度でした。
ここで登山届けを記入して入山!
この日のメンバーは、けんじ、ラブピンク、Y嬢、登攀長の5人。
登攀長は前に奥穂高岳に登ったことがあって、私は4年前?に涸沢までは行ったことがあって、残りの3人は初奥穂高岳&初涸沢でした。
河童橋は靄がすごい。この間の槍ヶ岳の時と途中まで同じ道なので、この辺りは写真も撮らずにさっさと行ってしまう一同であった(笑) すれてる(笑)
朝日が眩しい!
横尾まではおなじみの平坦長々ルートを歩いていきます。
明神岳がかっこいい!少しガスがあるけど、天気いいです。
3時間くらい歩いて横尾まで来たぜー!ここから槍ヶ岳の時とは別の道に行きます。
最初は平坦な樹林帯。
徐々に傾斜を増した岩岩な道になります。そこそこ疲れるー!
視界がひらけて涸沢方面が見えます。結構遠いなぁ。
途中で猿が大接近。
涸沢と今日泊まる穂高岳山荘が見えて来ました。(稜線の上、コルの部分) あ、あそこまで行くのか。。。
みんな足が重そうだ。涸沢まであとちょっと!
ヒーヒーになりながら涸沢ヒュッテに何とか到着。
上高地バスターミナルから6時間ほどかかりました。思ったよりも時間がかかりました。
涸沢カールキターーーーー!
って、死んでるーーーーー(笑)
ここでおでんを食べてパワー回復!可愛らしい手ぬぐいもあって、手ぬぐいハンターのY嬢は多数買い漁っていました。
むちゃくちゃ天気がいい!って予報の週末でしたが、涸沢はそこまで混んでいない印象でした。
ここから左上のコルに見える穂高岳山荘まで登って行きます。見ているだけで疲れそうだ。。
いける?って体調が悪そうなラブピンクとY嬢に確認すると、「いける!」というので、無理せずのんびり先に進むこととしました。
涸沢ヒュッテから眺めているとめちゃくちゃ急な登りなのかと思いましたが、実際に登ってみると、そこまでとんでもないって感じではありませんでした。
見上げると槍ヶ岳のそっくりさんが(笑)
みんな大丈夫かーー!?
傾斜が増して来たらヘルメットを装着して進みました。やや雲が出て来ました。
前穂を左に見ながら登って行きます。
小屋泊なのでみんな40L前後のザックで登りました。私だけ60Lにビストロ材料満載でした(笑)
この木々が生えている右側の岩岩のコブみたいなところ「ザイテングラート」を登って行きます。
早くも涸沢がものすごい下に見えます。
ザイテングラートは、岩岩からの、
岩岩!剱岳へと続くルートに似ている感じの岩ルートでした。
穂高岳山荘まであと20分まで来た!みんなヒーヒー。
やっと小屋に着いたー!上高地バスターミナルから9時間もかかりました。
今年一番疲れたかも。涸沢からの登りは本当に疲れました。
穂高岳山荘に着く頃には完全にガスってしまいました。
小屋はもう超ウルトラ混んでて、カオスでした。布団は二人で一枚。小屋の中は人が凄すぎて、入り口も外も食堂も談話スペースも人人人で地獄絵巻でした。ただ運が良かったのは我々は6名組みのおじさんたちと相部屋で、11人で12人用の個室を使わせてもらいました。と言っても布団は各3セットずつ。5人で布団3枚。他の部屋はもっとギュンギュンぽかったです。。。
紅葉シーズンはもっと混むっぽいので「行かれる方は頑張ってください!」としか言えません(笑)
宿泊費は素泊まりで6600円。
ご予約はこちら→穂高岳山荘
小屋の中は大カオスなので、ちょっと小雨まで降り出して来たけど、外でビストロをしました。
今回のメニューはカツ丼!!!! もちろんとんかつは昨日の夕方に買って来たものです。
淡路島のお父さんの玉ねぎを炒めて、軽く炙ったかつと一緒に卵とじにしました。お米はセブンイレブンの塩むすびを下で棚にあったのを全部買い占めて来たのでそれで済ませました。
味はもちろん超絶最高!!完全におすすめです。このMSRのフライパンはかなり使い勝手がいいのでこちらもおすすめです。
食後のデザートは、梨と杏仁豆腐でした。頂いた手作りまな板まで持って来ました(笑)
小屋のご飯を頼めば荷物はめちゃくちゃ軽くなりますが、前日にみんなでメニュー相談して、ビストロ道具を背負って頑張って上がって来て、美味しいご飯を食べた時の満腹感(満足感?)は格別です!
宿の夕飯は6回に分けて入れ替えでした。。。
ラブピンクと登攀長とけんじは「頭がいたい」とすぐに布団に入って死亡していましたが、消灯直前にちょっと復活して来たY嬢と、消灯にも負けずに夜な夜なカップラーメンの夜食をすすりました。
さすがに私は今年だけでもこんだけ3000m峰に来てるので、高度障害は無でした。慣れです、慣れ。
消灯後にトイレに行くと、狭い部屋に心が折れた人が多数廊下や椅子で寝ていました。。。
そして私は個室のドアのところで寝ていたので、夜な夜な相部屋のおじさん達が枕元を通り、2回がっつり踏まれ、7回蹴られ、24回は目を覚ましました。
本当に心に誓いました。もう絶対に繁忙期の土日で小屋に泊まりません!!!
ちなみに隅っこでガーガーいびきをかいて寝ていたケンジは「一回も起きることがなく熟睡できた」と翌朝言っていて殺意を覚えました。
二日目
ものすごく楽しみにしていた日の出は雲が多くて見れず。朝日を小屋から見るのは諦めて、朝ごはんより先に奥穂高岳の山頂に行くことにしました。
日の出は見えなかったけどいい天気!
5時半、防寒具や水分など必要最低限のものだけアタックザックに詰めて、山頂に出発。
穂高岳山荘と涸沢岳(3103m)。
こんなところまでテントとかすごいなぁ。縦走して来た方達でしょうか。私はテントをここまで背負ってくるなんて絶対に嫌だわ(笑)
写真では伝わりませんが、かなり風が強くて寒かったです。フリースやダウン、手袋は必須です。
浮石がすごくあるので、石を後ろに落とさないように細心の注意を!
おニューのノースフェイスのレインジャケットのY嬢。
槍ヶ岳も見えて来た!
雲の間から朝日が顔を出して来ました。眼下には涸沢も見えます。
槍ヶ岳(本物)はやっぱりかっこいいなぁ。振り返って何枚も写真を撮りました。
山頂が見えて来ました。あの中央のちっこいポコが山頂の神社かな。
朝日を浴びる笠ヶ岳。今年天気が悪くて行けなかったので、来年は行ってみたいな。
強風が奥穂高岳にぶつかってガスが出て来ました。
こちらも日程が合わずに登れなかったジャンダルム。行ったことがないのでわかりませんが、なんか登れそうな気がして来ます(笑) こちらも来年行きます!
ガスが晴れた瞬間の槍ヶ岳。かっこいいなぁ。
ガスもあると味が出るよねぇ。
て言っていたら、思いっきりガスってしまった。。。汗
奥穂高岳山頂に到着。でも思いっきりガスってますけど。。。
ガスが晴れることを15分ほど待つも全く改善せず。。。
人が途切れることなくどんどん上がってくるので、晴れを待つのを諦めました、無念です。
諦めて写真を撮ろうと並んでいたら、サイトを見てくれているご夫婦に声をかけてもらいました。
その流れに便乗して、お父さんに写真を撮っていただきました。ありがとうございました!
ガスガスだぜー!ガスガスだけど、とりあえず今年の北アルプス三部作は無事に全て登頂できました。
団体さんなどが上がって来たので、諦めて穂高岳山荘に下山開始。あーあ、無念だなぁ。
標高が高い山頂だけガスがかかっていました。
穂高岳山荘まで戻って来ました、下りの方が事故が多いので慎重に。
山頂では大混雑&ガスで写真をちゃんと撮れなかったので、ここで改めて登頂写真を撮りました。
朝ごはんはのんびりワッフルやスープをいただきました。私が登攀長の去年の誕生日にプレゼントしたワッフルメーカー。でも聞いたらひっさしぶりに使ったらしい。おい!
食堂の天窓から見える山々。
朝ごはんを食べ終わる頃にはみんな出発していたので、昨日の喧騒が嘘のよう。
昨日はこの通路にザックがびっしり置かれ、廊下のそこここで死んだように寝ている人がいました。
支度をして、ほとんどビリの方で穂高岳山荘を出ました。外に出るとものすごい快晴でガスも一切なさそう。。。
朝食と登るの逆だったらよかった説!
僕らが山頂に登った時だけガスっていたっぽいです。まぁ仕方ないです、こんな時もあります。
来年のジャンダルムの時にまた奥穂高岳は来ます、もちろん平日に(笑)
のんびり下山開始。
涸沢カールを見下ろすメンバー。ヘルメットに貼ってあるステッカーですが2017年版ロゴステッカーをリリースしたので、よかったらどうぞ!
振り返ると、やっぱり槍ヶ岳(そっくりさん)が(笑)
涸沢ヒュッテのテラスから。
ここからみる景色が今回の山で一番よかったです。山頂ガスってたし(笑)
体調悪いってメンバーもいましたが、全員で登れて全員で無事に降りてこられて本当によかったです。
涸沢に二泊して、二泊三日で行けばかなりのんびりできます!初心者の方や歩くの遅い方はこっちがおすすめです。
帰りはピッタンコのバスに乗りたくて、横尾からかなり快速運転でバスターミナルまで早足で歩きました。
個人的には久しぶり2度目の涸沢、初めての奥穂高岳でしたが、涸沢から穂高岳山荘までの登りが本当に疲れました。そして山小屋が本当に混んでいて、そこが一番辛かったです。
紅葉はまだほとんどしていませんでした。今年は綺麗に色づくといいなぁ。
余談ですが、山を降りたら沢渡大橋の所の温泉へ。
ここはそんなに大きくない&ここも混んでいたので、洗い場が空いていなくて素っ裸で洗い場が空くのを待つことに。
すると後から来たおっさん(多数)は、かけ湯をチャチャッとして体を洗わずに温泉に入っちゃうの。
山登って来て、泊まりで昨日のお風呂入っていない人もいるだろうに、その汗だく汚い体をちゃんと洗わずにみんなで入る湯船に入っちゃうのかよ!って思い、最後お湯から出たら再び体を洗って出ました。とさ。体を洗ってから入っていただきたい!
帰りの中央道も死ぬほど混んでるわ暴走してる奴はいるわで、
今回の奥穂高岳を漢字一文字で表すと「混」でした。