わたくし事ですが、2023年はテント復活イヤーです!
昔はちょいちょいテント泊をしていたんですが、ある時から小屋泊オンリーになり、前回のテント泊が2022年3月の五竜岳雪上テント泊!その前が2020年1月と、この3年半で2回しかテント泊をしていないのです笑
そんなわけで今回は、私のホームマウンテンの一つとも言える、大天井岳にテント泊で行ってきました!
上記はざっくりとしたルートです。詳細な地図は下記の地図のご購入をお願いいたします。
地図:山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳 上高地 2023 (登山地図 | マップル)
久しぶりのテント泊レポートなので、参考にしていただければと思い、主な持ち物を列挙したいと思います。
テント:MSRパパハバ(4人用)、寝袋:マウンテンイクイップメントのコンフォート+5度の古いヤツ(古すぎて廃盤笑)、ザック:グレゴリーZULU40、スリーピングマットはモンベルの空気のやつ(これも古くてもはや売ってなかった笑)。
下界は酷暑でも山の上は寒いので、長袖&薄いダウン&手袋は必須です!
レイン上下と、寒い時に羽織るものは、取り出しやすいように、上の方or外の網網にIN。
私は暑い時に着替えるグループと、寒い時に着るグループ、服を分けて防水の袋に入れています。(左端の黒い袋*2)
今回は初日に中房温泉→燕山荘→大天井岳と一気に登るプランです!
ド平日だったので、午前5時に駐車場についても、余裕で第一駐車場に停められました!
駐車場代は無料です。
土日や夏休みシーズンは、第3駐車場まで満車になってしまうので、早めにお出かけください🚗
googleMAPで中房温泉の駐車場の場所を確認する
入り口に登山届のポストがあるので、必ずご記入をお願いいたします!
私が愛用しているこの三脚はAmazonの安いやつです!
壊れやすいし、強風だと軽くて使えないけど、それを差し引いても軽くて重宝します。
(ちなみにこの三脚はAmazonで「購入回数: 6回」とのこと笑。壊れてもすぐに買い換えられるのも利点)
こちらがスタート地点となる「中房(なかぶさ)登山口」です!
土日は賑わうこと間違いナシですが、この日は我々だけでした笑
ここにお手洗いがあるので、トイレを済ませてから入山です!
まずはいきなりの急な登りです!
テント装備が重いので、ゆっくりゆっくりと登りました!
この日テントを張る山小屋:大天荘(だいてんそう)は、ランチでナンのカレーがあります。
ランチの営業時間内(13:45まで)に到着して、ナンカレーを食べるのがこの日の最大のミッションです!
中房温泉からは、第一ベンチ→第二ベンチ→第三ベンチ→富士見ベンチと、4つベンチがありますので、ゆっくり休憩しながら登れます。
今回のメンツは、寿司屋の2代目スタイルのレオくんと、ヒラタさんのメンズ3人できました!
ヒラタさん(52歳)、わたくし(40歳)、レオくん(26歳)と、三世代構成!笑笑
ここに淡路島のお父さん(72歳)が入ったら完璧だったな笑
レポートの先は長いので、ずんずんレポートは進んで、はい!合戦小屋まであと5分までやってきました!笑
登山口から2時間半ほどで合戦小屋までやってきました!
ここで名物のスイカを頂くヒラタさんとわたくし。
汗をかいたので塩をぶっかけて塩分を補給しました。
スイカを食べてパワーをチャージしたら、あの燕山荘まで一気に登ります。
登山口から2時間半ほどで燕山荘に到着!
燕岳はあいにくの曇り空。。。
ま、燕岳はN美ちゃんとY氏と、近日中に燕山荘泊でじっくり堪能する予定なので、今回はサラッと通過(笑)。
燕山荘は早朝からカフェはやっているので、ここでケーキを食べて、再びエネルギーを回復しました!(ランチは10:45〜)
ケーキでパワーを回復したら、いざ大天井岳へ!
って、思ったら、燕山荘すぐ横の斜面に高山植物の女王「コマクサ」が咲きまくっていました。
コマクサを愛でたら、いざ大天井岳へ!
中央やや左の山が目的地の大天井岳です!
マジ遠っっっ笑
でもあそこまで行けばナンのカレーがある!!!💪💪💪
遠いって思っても、ずんずん歩いて行くと、着実に近づいてくるから人間の足ってすごいですよね!
燕山荘から1時間ほどで大下りの頭に到着!
この日は槍ヶ岳はずっと雲の中。
「まぁ明日の朝に見れればいいっしょ!」っと言いながら進みました。
写真では分かりづらいんですが、この日は風が強かった!
天気予報では風速15m予報で、ちょいちょい体を持っていかれました。
強風に耐えながら進んでくると、
大天井岳の取り付き部分に到着。
ここから見上げる大天井岳はまさに「壁」です!
勝手に命名、大天井の壁!OTENSHO WALL!
振り返ると遥か遠くに燕山荘!(どこか分かりますか?)
あの燕山荘からここまで2時間ちょっとできました!
2013年に無謀な突撃系登山をして事故りそうになった思い出(?)の箇所も通過!
何があったかは2013年のレポートをご覧ください。
今読み返しても、完全に無謀だったなぁ。
いつも書くけど、この教訓があるので、それから10年経って400回くらい山に行っても、事故りそうになったのはこの時だけです。
いざ大天井の壁へ!ってタイミングで仕事の電話がかかってきちゃって笑、爆風の中、「お世話になります。はいはい。…すいません、今日明日は出てまして…」って電話をするヒラタさん笑
仕事の電話が終わったら笑、いざ壁へ!
軽快に大天井の壁を登る26歳のレオくん!
燕山荘に日が当たってないのが残念だけど、この写真はかなりお気に入り。
ナンカレーまで100mまできたー🍛🍛🍛🍛🍛🍛🍛
ゆっくりゆっくり登ってくると、大天荘の屋根が見えたーーー!!!
この時12時!
朝の5時に入山して7時間!
無事にランチの時間内に大天荘に到着しました!!!
風が強いからテントが張れるか心配だったんだけど、テン場はちょっと風が穏やかだったので、予定通りテントを張ることにしました!
大天荘のテン場の予約は不要です!
小屋はビンビン。テン場も安曇野側に行くと、携帯の電波があります!📶
ザックを置いたら、大天荘で受付&ナン!
ランチメニュー、左端がナンのカレー。冷やし中華とか豚汁セットなんかもありました。
わーい!ナン!ナン!ナン!ナン!って3人で大合唱をしてたら、強風でヘリが上がって来れず荷揚げがなく、まさかのナンカレーがラスト1つしかないらしい!!
とりあえず注文をしたら、お疲れ様の儀!
そんなことをしてたら注文してたランチが。
が!が!が!最後の1つのナンカレーがないんです!笑
この前に一悶着あったんだけど、それはここでは割愛(笑)
「どういうことだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーー!!」ってなったのは、Journeyに書きます笑
まじで納得いかねーーー!!!って、ブツブツブツブツブツブツって言いつつも笑、そんなことや強風に負けずに、今宵の宿を設営しました✨!
テント代は1人2000円でした。
2018年に買ったMSRの4人用テントですが、山で張ったのはパタゴニア以来2回目!シチュエーションが極端(笑)。(キャンプでは10回くらい使ってます)
穂・槍方面から強く風が吹いているので、石を積んで風除けの壁を作りました!
これで防御は完璧だ!
この日は穂高岳&槍ヶ岳に強風がぶつかって、そこで雲が出来てるっぽくて、穂・槍は雲の中。
大天荘のトイレはテント場も小屋泊も共通です。
中は清潔で最高✨
ナン事件はあったけど笑、一応満腹になって、テントでゴロゴロしてたら、雨が降ってきました!
テントの中で雨が止むのを待っていると、遠くでゴロゴロ言い出して😨、どんどん雨足が強くなって、
気がつくと、テントの下が池になってるーーーーーー!!!!!!
ヒラタさん「完全に床下浸水ですね!」
私「やべ!浸水したらマジ泣きます!」
って、言っていると、レオくんが言いました。
「水が逃げる道を作ったらどうですか?」って。
それだ!!!!
っと、雨が止んだすきに3人で飛び出して、土木工事を開始!
こちらが工事前。
この水たまりがテントの下まで来てます。
雨が降ったり止んだりのなか、懸命に3人で工事をしました。
その時の動画をインスタにアップしておくので、暇な時に見てみてください。
懸命な工事の結果、完全に排水することに成功しました!笑
MSRテントは一切浸水せずでした!
燕山荘へと続く稜線は爆風で半分マンに!
半分マン、カッケーーー!!!
太陽が射し込んできて、下には虹がでた!
風が強くて、雨・曇り・晴れ間・時々豪雨を繰り返す、すごい天気でした。
雨が止んだすきに、料理用に水分を補給!
テントに戻ったら、夕飯のビストロを開始!
このMSR号は4人用で前室も広いので、テント内での料理もストレスなくできます!
(2018年のミアとY氏と行った九重で、レンタルして初めて使ってその広さに感激して買ったんです。)
今回の料理長はヒラタさん🍳
まずは前菜のサラダ!
からのパスタ!
この鍋は折り畳みができる優れもの!
じゃじゃーーんん!!
メインディッシュの特製ミートソース🍝が完成!
まじで最高の夕飯でした、ありがとうございました!
日没後、雨が止んだら、撮りたかったテントと山小屋の写真をパシャっと📸
この写真が撮りたくでMSRを担いできたと言っても過言ではありません笑
写真に満足したら、就寝。。。
2日目
夜中も風がめちゃくちゃ強くて、ゴーゴー言ってて、常にテントが激しく揺れてましたが、無事に朝を迎えることができました笑!
雲が多いけど、ちょっと晴れ間もあります。
夜明け直前の4:15、山頂を目指して行動開始!
大天荘→大天井岳の山頂は、10分とかかりません。
山頂が近いのも大天荘の魅力の1つですね!
この日は昨日よりも風が強い!笑
爆風の中、大天井岳の山頂に到着!
百名山完登のヒラタさんは、意外にも大天井岳はお初でした!
この日も穂高&槍ヶ岳から雲ができてて、姿が見えず。
雲が切れると、燕山荘の方まで見渡せました。
こちら常念岳方面。中央やや右、雲がかかってるのが常念岳。
テントは我々だけだったけど、小屋から20人くらいの人が上がってきました。
けっこう人がいたんだなぁ。
眼下には安曇野の街。
上空の雲が赤く焼けてきました!
遠くには富士山もチラリズム!
空がどんどん焼けてきた!
4:38 東空から太陽現る!
レオくん越しの太陽と雲海。
穂槍は見えなかったけど、影大天井岳は出現!
朝日の真っ赤っ赤なタイミングでパシャっと。(爆風すぎて三脚は出せないので2人で📸)
中央の標識の上には影大天井岳もバッチリです。
「朝は晴れるけど、そのあとはお天気が下り坂みたいです」っと、レオくんが教えてくれたので、朝日に満足したら、早めにテントに戻ります。
談笑する2人の向こうには富士山。
朝日に照らされる大天荘。
爆風の夜を無事に耐え抜いたMSRくん!
手前の風上側の紐だけ、括ってあった石との摩擦で切れちゃってたけど、あとは問題なし!
あまりの強風で骨が折れちゃうんじゃないか心配したけど、大丈夫でした!
床下浸水も、爆風にも耐え抜いて、マジでMSRくんの信頼性&株価がめちゃくちゃ上がりました!
テントの中から1枚。
昨日の大雨の時とはうって変わって、素敵な朝。(風は昨日よりやばいけど笑)
このあと爆風の中、慎重にテントを撤収し(ここでも事件があったんだけど、それもここでは割愛)、この旅で初の3人で写真を撮りました。
天気が下り坂ってことなので、その前に下山すべく、6時前には下山を開始しました。
この日の風はマジでやばくて、予報をチェックしたら風速21mの予報だった。。。
爆風で何度も何度も体を持っていかれました。
(大天荘に泊まってたレディー4人組は、爆風すぎて先に進めず、岩陰に避難してました。)
爆風のなか、振り返って大天井岳をパシャっと。
レオくんが言ってた通り、時間の経過とともに、どんどん雲行きが怪しくなってきました。
レオくんの見てるお天気サイトは「大体がヤマテン windy、scwです!」ですって。
大天荘を出発して約2時間。
燕山荘に到着する頃には、この天気。
下界は猛暑日だって言ってたけど、山の上は爆風すぎてマジで寒かった!
なんとか燕山荘に逃げ込んで、サンルームでモツ煮&暖かい飲み物で回復しました(ヒラタさんだけビールだけど笑)。
このあと最後の第一ベンチくらいで堪え切れずに雨が降ってきたけど、樹林帯の中だったので、そのまま下山しちゃいました。
ひっっさしぶりのテント泊だったけど、体力的にも問題なく行けたし、何より冒険感があって楽しかった!
あのコンディションで問題なく耐え抜いたMSR号のことが、さらに好きになりました✨
今年はあと数回北アルプステント泊の予定が入ってるので、それに向けても幸先の良いスタートとなりました!
今回は3000m近い場所でのテント泊だったので、レインジャケット、ダウンベスト、暖かいシェル、薄いペラペラのシェル、長袖、半袖、タンクトップ、と、レンジ広めで服を持っていったけど、全部着ました!
稜線歩きでは薄いシェルがあると、防風&ちょっとだけ寒い時に重宝するので、おすすめです。(ノースフェイスでいうところの「スワローテイル」がそれです)
朝日を待ってる時は寒いので、ダウンやグローブは必須です!
パンツは薄いパンツ1枚で問題なくいけました!
これから夏山シーズンなので、無理なく、怪我なく、事故なく、山を楽しんでいただければと思います!
疑問・質問・教えてetc.などありましたら、LINEでもインスタでもfacebookでもメールでもお気軽にお問い合わせください🙏
【今回の主な登場装備】
靴:スポルティバ エクイリビウムLT GTX
上:山頂で着てたティートンのちょい暖かいシェル
下:
ザック:
モデル違いや、販売終了の場合あり。
撮影:カメラ SONY α7R IV レンズ:24mm-70mm
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